前略 すっかりと秋の涼しさの中に鈴虫が鳴く季節となりました。
皆様方におかれましては、ますますご多忙のことと存じます。
この度、これまでお世話になった方々へのご挨拶とお礼をかねて、略儀ながら筆をとらせていただきました。
本来、お世話になった方々に直接ご挨拶に伺いたいのですが、あらためさせていただきます。
またこの1年ほど、最終的な脱皮(禊ともいう)の最中にあり世間様から離れておりました。
多々、然るべき儀礼を欠いた非礼があったと存じます。
どうかお許しください。
さて、このたび、商号を Aterra(あてら)とし、自己実現による経済的自立のサポートを目的として、事業を進める運びとなりました。
これは皆様にお支えいただいてきたボランティア活動、東日本大震災被災地の子ども達へクリスマスプレゼントを!(現在名称Voice)と両輪で進めていきます。
Aterraの収益はVoice活動資金へ充当し、いづれは被災地の産業振興に関わっていきたいと考えています。
これまでビジネスとして積み重ねてきた企業の事業成長・人材育成のメソッドを個人レベルの事業成長と自己実現にフォーカスしました。
ビジネスシーンにおいて最短期間3か月、最低130%以上の業績向上を実現したこのメソッドを個人に提供したところ、6か月実施で月間収入200%アップ、同じく6か月で費用対効果25倍という目覚ましい効果を確認しました。
これを一般の方々へ提供する一方、ボランティア対象となるひとり親家庭の約129万世帯、震災遺児約1700人が力強く生きていくために提供し、その体制を創っていきます。
ボランティア活動のVoiceはそれらの家庭とつながり、活動を継続します。
経済的自立が必要な人をサポートし、経済的自立を果たした人が、またそのサポートをしていく循環の輪が拡がっていき、思いやり、助け合い、分かち合いにあふれたあたたかい世の中を目指します。
皆様のますますのご活躍の一助となるよう、日々研鑽を重ねてまいります。
今後ともご指導、ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。
Aterra公式サイト
http://aterra-japan.jimdo.com/
フェイスブックページ
https://www.facebook.com/aterra.for.voice?ref=hl
早々
後記
東日本大震災から3年7か月
『自分が何をほんとうにしたいのか』考えてきました。
その一つは、サンタクロースでした。
なにも、あのひげもじゃもじゃのお爺さんになりたいわけではなく、人に夢とか希望とか勇気をもたらすきっかけになればと、東日本大震災をきっかけにはじめたボランティアでした。
そこで知ったのは、苦悩が刻まれたお顔、苦悩の末に絞り出される言葉、様々な悲劇。
その重さは、当時の私には抱えきれないほどに重く、無力を痛感しました。
当時こんな言葉をよく目にしました。
『ひとりひとりの力は微力ではあるが、無力ではない。』
理解したいけど、理解しきれない言葉でした。
自分は微力、などと、思いたくありませんでした。
仕事は、そこそこうまくいってたし、収入も満足。
人生の30%は仕事、仕事を極めれば人生を極められる、と思っていました。
しかし私の場合、どこかに仕える事は、ほんとうにしたい人生を生きていることにならなず、
本質的にその力が身につくものではありませんでした。
東日本大震災は、私にとっての人生の本質『人に夢、希望、勇気をもたらすきっかけを創ること』を気づかせてくれました。
これまでの人生は、仕事の成功がそれにつながると信じて真剣に取り組んできました。
仕事の成功とは取引先企業の成功であり、共に働く仲間の成長でした。
取引先企業が成功すれば、そこで働く従業員の生活は保障され、その周囲の企業もその恩恵を受けるようになります。
仲間が成長すれば、その人は社会的価値が向上し、どこでも食べていける人財になります。
その点では意義がありましたが、ひとつ抜け落ちていました。
それは私にとっての意義、信念を直接伝えるものではなかったという点です。
東日本大震災直後にさせていただいた広島商工会議所のプロジェクトを最後に、これまでのスタイルから脱皮をすることにしました。
自分が成し遂げたいことを掲げ、そこに集中して生きていくということ。
あれから3年7か月、紆余曲折を経て、ようやく自分自身の人生のスタートを切ることができました。
どうぞよろしくお願いいたします。